鬼の話し04

鬼門と陰陽師

鬼のつく言葉と言えば、「鬼門」というものもあります。

不吉な方角を表す言葉であり、いわゆる丑寅(うしとら)の方角のことであり、東北の方角を指します。

またいつもろくなことがないから行きたくないところや、会いたくない相手のことを指すこともあります。

この鬼門を制御し、人々を災厄から守る役割を負うのが、陰陽師(おんみょうじ)と呼ばれる人々です。

平安時代に活躍したという印象が強いかもしれませんが、現代でも正当な血を引く陰陽師は存在しており、人々を妖怪・魔の類・不吉から護っています。

妖怪のお話しをオカルトと切り捨てるのは簡単ですが、陰陽師という方達の存在が確かにある以上、逆説的な考え方になってしまいますが、妖怪の類は実際にいると考える方が自然なようです。

この世には一般的な人間の人智では知ることのできない領域があり、一般的な人々には知りえない世界がある。

そう考えると恐ろしさを感じると同時に、夢が広がるという感覚も抱きます。

ちなみに、陰陽師は式神と呼ばれる鬼を従える術を持っていると言われており、鬼を使役することで邪悪なものを抑え込んでいると言われています。

式神の使役は陰陽師が扱う様々な術の中の一つのようですが、これも畏れられる鬼と歩み寄るべき鬼がいるということの証明かもしれません。

もちろん、陰陽師の存在やその能力を疑うことも可能です。

極希少な遺伝性の精神病で、その一族だけが人々のオーラや死者のような幻覚を見るという体質なのかもしれません。

否定するのも肯定するのもあなた次第ではありますが、井上円了に言わせれば陰陽師のような能力者の存在も、「真怪」の一つなのかもしれません。