妖怪の種類を詳しく01

知性の発達で生まれた妖怪

妖怪の分類について、井上円了の研究を参考にもっと詳しく考えてみたいと思います。

井上円了は妖怪を研究する上で、様々な知見を用い多角的にその正体を暴こうとしました。合理的な説明をするにあたって、井上円了は人間の発達の歴史と妖怪の関係を段階的に捉えています。

0.太古
物事の理や心の存在を知らず、論理的、合理的な思考が存在しなかったが故に、物事をみても不思議だという感覚がなかった。当然、妖怪はまだ存在しない。

1.感覚時代
人間の知性は発達し始め、物事には因果関係があるということを何となく感じとった時代。ここでようやく妖怪が生まれるが、未だ認知できない部分が多い故に多くのものが妖怪と見られた。

2.想像時代
目に見えるものだけではなく、世の中には目で見ることができないもの、手で触れることができないもの、自然的な法則などがあることに気付いた時代。想像力が発達し、自然の力に神を見た。

3.推理時代
人智が著しく発達し、森羅万象の理を理知的に解釈する方法を得た時代。合理的な説明によって、あらゆるものを推理することができ、なお不思議はあるものの、その正体を暴く手段を構築することができる。

井上円了はまさにこの最終段階のやり方において、妖怪を研究しようとしました。

0段階目ではまだ妖怪がいなかった。しかし、知能が発達するにつれ、自らの認知が及ぶ範囲では説明できないことが出てきた。その段階で妖怪は生まれたのですが、さらに知能が発達することによって、その正体を暴くことができるようになったのです。