そもそも妖怪とは?04

妖怪の種類

研究者によって妖怪の捉え方が違うので、妖怪の種類を考えるのも難しいようです。

そもそも妖怪とは何なのか。

井上円了のことを考えれば、あくまでもはじめは「この世に溢れる不思議」を研究したに過ぎず、妖怪という存在を前提としたものとは必ずしも言えないかもしれません。

「本当の不思議」を見つけるためにあらゆる洞察が必要だったということでしょうが、井上円了は結果的に妖怪とは人智の及ぶ範囲で説明のつく「現象」であると喝破したのです。

柳田国男に言わせれば、妖怪とは文化風土や民間伝承の上に形成されたものであって、人々の神仏に対する信仰が衰退していった過程で生まれたものとして扱っています。

両者の妖怪に対するアプローチは違いますが、どちらも人間が作り出したものであるという点は共通しています。

つまり、両者とも研究していたのは妖怪よりも人間の方なのではないかと筆者は思います。

では改めて、いわゆる妖怪をどのように分類するべきできなのでしょうか。それは、人間がどのように妖怪という存在を利用したかという観点で考えてみると面白いかもしれません。

  • 戒めや禁止のために使われた妖怪
    子供が一人で出歩くと危ないというのではなく、子供が一人で歩いていると「口裂け女」に行き会うと言う。
  • 癒しや幸福を求める気持ちを満たすための妖怪
    幸せになる、財を得るという漠然とした願望が叶う根拠として「座敷童」を求める。
  • 未知の説明のために使う妖怪
    ヒステリーやてんかんを説明するために、「キツネ憑き」という妖怪現象を使う。

このような分類法は、妖怪の正体を合理的な方法で暴こうとした、井上円了の研究と重なるように思います。

人は意識的にしろ無意識的にしろ、このように妖怪を使ったのだと筆者は思います。